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在り方


先日友人がfacebookでシェアした投稿に、東京の寄席組合、落語協会の方がこの度の緊急事態宣言のもと、無観客での開催の要請に応じない決断をされたそうです。理由は「社会生活の維持に必要なものだから」


私の場合は音楽家の方が多いですが、若い頃からアーティストにはものすごい影響を受けてきました。とても静かだけど確実に存在する彼らだけに見えている世界が音や言葉に乗って声を発している…そこに触れた気がすると私の何処か奥のほうから何が込み上げてくる。感情を通り越してそれは生命のエネルギーなんだと私は信じてます。

そう感じたアーティストは、もう何があっても死ぬまで私にとって本物です。別に素性は知らなくてもいいし、仮に後から何かしら情報が入っても裏切られることはまずないし、絶対的に共通するのは、とにかく彼らは一切無駄口を叩かない。自分以外の世界も見てるんだろうけど振り回されることはない。実際お会いしたわけではないので実情はわかりませんよ笑、でも何が起ころうと覚悟決めてるんだろうな、っていうのが音楽から伝わってきます。


離婚した後、何故か時間を遡ってる感覚がしばしばやって来たんです。子供の頃の、実際あった事ではなくてその時に感じた色のような匂いのような、そんな感覚がぐるぐる蘇ってきて、浄化が起こっているとは気づいたけど、でも何のために起こっているかはわかりませんでした。

しばらくして『何をするかではなく、どう在るか。』という言葉と出会った時に胸に突き刺さるものがあり、ここだなと閃きました。確かに、バンドを辞めて普通に働いて普通に結婚してカタギな人になろうと思った笑。音楽をやらなくても聴いていたらいつもそばに居れるわけだし、いつまでも夢見てないで、って自分に言ったことある。ツケがまわってきたんだなと思いました。生きるなら心を震わせるものは絶対失くしてはいけないと天からの声が聞こえました。


…からの、冒頭の落語の方達のファッキンかっこいい英断ですよ。美学です。貫く人。理屈ではなく、心が震えるかどうか。

新型コロナウィルスがやってきてから、本当の意味での生きる意味があいまいで、世界中の人間が自分自身と向き合わされているこの今の世の中で、社会生活の維持に必要なものとそうでないものを単純に括られる感じがずっと気持ち悪いと思ってました。

改めて自分がどう在るか、どう在りたいかを問われた時に、私は社会に適合するために神聖な自分の部屋の扉を閉じてしまった過去の自分には2度と戻りたくないと思ったし、コロナが来る前から実生活は厳しいものになっていて、解決のめども立たなかったけど離婚したことを後悔したことは一度もありません。

音楽も含めて芸術から生命のエネルギーを受け取って、世界を再び美しく感じれるようになったのは喜びでしかなかったので、困ってるけどつらくはない、みたいな笑、我ながらおかしな現象が起きています。


社会生活の維持に必要なもの。

すごい引っかかったんですよねこの言葉。

…うまくまとまらない笑。まとまらないけど、まだ掘り下げたいので続きまた書きます。



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